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Master / 碧崎 翔

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髄を病む毒の呪い
書評シリーズ第2弾からは城平京 先生の作品を紹介します。

(以前私のHPに掲載していた原稿を一部改稿してお送りします。)

名探偵に薔薇を(A Rose For the Detective)
この小説は城平京氏の長編ミステリの第1弾であり,鮎川哲也賞の最終候補となった作品を改稿したものです.
物語は2部構成で,第1部は「メルヘン小人地獄」,第2部は「毒杯パズル」となっています.

第1部 メルヘン小人地獄
多数の新聞社や雑誌社に送りつけられた謎の創作童話「メルヘン小人地獄」,その物語に準えて残酷な手法で殺されていく被害者たち…
彼らには現代科学ではその成分も作用機序すらも判らない忌まわしき猛毒,「小人地獄」にまつわる浅からぬ因縁があった…
そして否応なしに事件に巻き込まれようとする麗しき美少女,藤田鈴花.今,彼女を守るべく名探偵が呼ばれた.


第1部では作中に登場する創作童話,「メルヘン小人地獄」に対する見立て殺人事件が描かれます.
使われているアイディアはミステリ的には基本に忠実な,言われると「あぁそうか」と納得できるものが多いですが,肝心なところで1つ「捻り」が加えてあるのでなかなか難しいと思います.
ただ,第1部では事件自体が連続猟奇殺人であることに加え,舞台背景においても残酷な描写が大めに描かれているのでそれらが苦手な人はご注意ください.

第2部 毒杯パズル
世間を賑わせた「小人地獄」事件から2年後,事件の舞台となった藤田家で再び殺人が起こる.
しかし,それは完全犯罪をも可能にする稀代の猛毒,「小人地獄」を最も愚かしい方法で用いたものだった.
少女の願いにより再び現れた名探偵が混迷する推理の果てに直面する衝撃の真相とは…


さて,第2部です.こちらが鮎川賞に応募された作品であり,城平氏の特色の強いミステリとなっています.
城平氏のミステリはどこかに現実離れした設定がなされていますが,その「現実離れした設定」を上手く用いることで魅力的なストーリーを作り出しています.

第2部は不可思議な殺人事件の犯人と,その不可思議な殺害方法の理由に迫るホワイダニット形式です.
その中に名探偵自身が経験した過去の事件とそれにより負った心の傷に関するエピソード,そして城平氏のミステリで見られるモチーフである「信じる」ということが織り込まれていてストーリーに深みが出されています.
すべての真実が白日の下になったとき,果たして名探偵は何を思うのでしょうか…。

創元推理文庫より発売中です.
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書評 | 【2007-05-27(Sun) 00:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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